第127章 物理手段

薬はもう回り始めていた。苦痛を増幅させるためのもの――。

なら、これを叩き込んだら、いったいどれほど痛むのか。見せてもらおう。

南坂海乃はテーブル脇のゴルフクラブを手に取り、重さを確かめると、ためらいなく振り下ろした。

「――ぐっ!」

鈍い音が、肉に沈んだ。

脂肪が分厚すぎるせいで、骨にまでは届かない。だが痛みだけは、容赦なく直撃する。

黒谷大空は白目を剥き、気絶しかけた。次の瞬間、股下にじわりと黄色い染みが広がり、鼻を刺す生臭さが立ちのぼる。

南坂海乃は露骨に顔をしかめ、半歩、距離を取った。

……脅しただけで漏らした?

海乃が再びクラブを上げると、黒谷大空は堪えきれず叫ん...

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